なりたい自分へ、一歩踏み出すあなたを応援する

殻を破った先に見えた景色。「ちっぽけなプライド」が教えてくれたこと

丸源ラーメン 宮前平店 副店長 浅野臨

殻を破った先に見えた景色。「ちっぽけなプライド」が教えてくれたこと

一人ひとりの「自分物語」を紹介する「みんなの物語」。今回は、『丸源ラーメン 宮前平店』で副店長を務める浅野 臨(あさの りん)さんに登場いただきました。パートナー(アルバイト)として15年、ずっと店舗の最前線で働き続けている浅野さん。『丸源ラーメン』で働く約9,300名のパートナーが技術を競う社内コンテストで優勝した背景には、「楽しさ」にこだわり続けてきた日々と、自分の弱さに向き合うことで得られた“ある気づき”がありました。

PROFILE
入社日
2010年09月18日
長所
慈悲深いところ(笑)
短所
面白さを求めすぎて逆に失敗することがある
すきなこと
水泳、ラグビー、音楽(ウッドベースが弾けます!)
おすすめメニュー
ゆず庵の「寿司」
おすすめの食べ方
ビールを飲みながら食べるのが最高!

心が動いた、はじめての職場

浅野さんは宮前平店のオープニングスタッフだとお聞きしました。当時、印象に残っていることはありますか?

浅野臨

もう、社員がとにかく本気でアツかったんですよね。特に店長の辻本さんが、「宮前平店は売れるぞ!頑張ろう!」ってパートナーを巻き込んで店を盛り上げていて。みんな笑顔が絶えなかったし、楽しく働ける職場づくりをしてくれたことが印象に残ってますね。それまでほかの飲食店でも働いたことがありましたが、『丸源ラーメン』の社員は圧倒的でした。

浅野さんも、そんな“丸源らしさ”を受け取って、自分なりのやり方でお店づくりをされてきたんですね。

浅野臨

ですね。自分もなんとか役に立ちたくて、ノリの良さをフル活用して盛り上げ役をやるっていう(笑)でも、5~6年前くらいかな。楽しい雰囲気づくりがうまくいかなかったことがあったんです。

チームを動かす「楽しさ」のつくり方

そのとき、どんなことがあったんですか?

浅野臨

人手不足で忙しくなりすぎてしまって、みんなからだんだん笑顔が消えていって、どんどん人が辞めていきました。それを見て、「自分一人が頑張っていてもダメだ、何とかしなきゃ!」と思ったんですよね。そこから、後輩のトレーニングに力を入れるようになりました。

どのようにトレーニングされたんですか?

浅野臨

まずは、調理や接客など、いわゆるオペレーションと呼ばれる一連の作業を正しく実践できるように教えていきました。でも、忙しいピークの時間帯になると、ちょっとパフォーマンスが落ちちゃうんですよね。しょうがないんですけど、どうしたらいいのかなと思っていたある日、めちゃくちゃ忙しいタイミングで、ひとりの後輩が笑顔で声かけをしながらキッチンをフル稼働させていて。「楽しそうにやってんな〜」って思ったんですけど、びっくりしたのが、そのときの彼、めっちゃいい動きしてて。自分が教えた以上のパフォーマンスを出してたんですよ。「あ、これか」って思いましたね。

それって、技術以上の力が引き出されたってことですよね?

浅野臨

まさにそうです!雰囲気づくりや楽しさって、人を伸ばす力にもなるんだって気づきました。技術以上に、「どういう気持ちで取り組むか」が大事なんだなと。それ以来、作業だけじゃなくて、“心のあり方”も一緒に伝えるようになりましたね。

自分の殻を破った「ちっぽけなプライド」

オペレーションを競い合う社内コンテストでも、存分に力を発揮されて、見事優勝されましたね。おめでとうございます!

浅野臨

ありがとうございます!楽しい気持ちを乗せたオペレーションを全力でやってやろうと臨みました(笑)でも、最初は出るつもりはなかったんですよ。昔のコンテストで全国大会まで行ったとき、人と比べられる感じがすごくしんどくて。「○○さんより下だね」とか、そういうのがイヤで…。それがずっと引っかかってて、今回は「もういいかな」って思ってました。

でも、出場を決めましたね。そのきっかけはなんでしょう?

浅野臨

お店のメンバーが「誰が出るんだろう」「臨さん、出ないの?」ってめちゃくちゃ盛り上がってて。「あれ?出たくないの自分だけ?」って思っちゃって(笑)で、冷静に考えたら、「比べられたくない」って思ってたのって、ただのちっぽけなプライドだったんですよね。逃げてるだけじゃん、って。それに、後輩が「出ないんですか!」ってキラキラした目で言ってくれるのに、俺が背中見せないでどうすんだよって。もう、やるしかないなって腹括りました。

優勝されたとき、どんな気持ちでしたか?

浅野臨

めちゃくちゃ嬉しかったです。自分が大事にしてきた“楽しさ”を、ちゃんと形にできたっていうか。しかも、オープン当時の店長から「優勝おめでとう!」って連絡きたんですよ。自分に丸源の楽しさを教えてくれて、仕事のイロハを叩き込んでくれた恩師に、自分の成長した姿を認めてもらえたようで、ちょっと泣きそうになりました(笑)

記憶に残る存在でありたい

浅野さんに社員になってほしいと思っている人がたくさんいそうですね。

浅野臨

ありがたいことに、ちょこちょこ声をかけてもらってますね。でも、実はプライベートでバンドを組んでいて、そっちで実現したい夢もあるんですよね。なので、今はパートナーとして全力で仕事をしています。

では、仕事の中で実現したいことはありますか?

浅野臨

物語コーポレーションで働く人たちに、「浅野っていうおもしろい人がいてさ」って話題にしてもらえるような存在になりたいです。異動していった社員が、次のお店で「あの人、すごい楽しそうに働いてたんだよね」って話してくれる。誰かのなかに自分の存在がちょっとでも残って、なんかいたなって思い出してもらえたら、それだけで本望ですね。

最後に、浅野さんの「なりたい自分」とは?

浅野臨

誰かの記憶に、いい思い出として残れる人になりたいです。「あの人に出会ってよかったな」って思われるような。だから、どんなときでも明るくて、元気で、圧倒的に楽しそうな自分でいたい。それが、自分らしさかなって思ってます。