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素直に、正直に、誠実に。想いを伝えることで掴んだもの

専門店・新業態事業部 丸福ブロック・ロース堂ブロック ブロック長 金田知門

素直に、正直に、誠実に。想いを伝えることで掴んだもの

一人ひとりの「自分物語」を紹介する「みんなの物語」。今回は、専門店・新業態事業部で『濃厚中華そば 餃子 丸福』と『熟成肉とんかつ ロース堂』のブロック長を務める金田 知門(かねだ しもん)さんに登場いただきました。10年以上勤めた飲食の会社から物語コーポレーションへ転職した金田さん。最初は、前職との社風の違いに戸惑ったと言います。自分の想いや考えを伝えることを奨励する理念の中で、業態開発の経験を通じて金田さんが気付いた「自分の想いを伝えることの価値」について語っていただきました。

PROFILE
入社日
2019年01月07日
長所
タフ!粘り強くて打たれ強い
短所
向こう見ずになるときがある
すきなこと
外食めぐり、犬と遊ぶこと
おすすめメニュー
濃厚中華そば 餃子 丸福の「濃厚中華そば」
おすすめの食べ方
そのまま食べるのもいいけど、柚子七味で味変もおいしい

業態開発なんて「おこがましい」と思っていた

金田さんは10年以上勤めた前職から、物語コーポレーションへ転職されたんですよね。きっかけは何だったんでしょうか?

金田知門

独立して自分でお店をやる準備のために入社しました。初代社長の小林佳雄さんがやっていたセミナーで「新しい会社に転職したからといって、それまで確実にキャリアを積んできた人が、スキルや経験を出し惜しみする必要なんて一切ない!」と言っているのを聞いて、ここで修行できたらめちゃくちゃおもしろそう!と思ったんです。

なんと。独立志望だったんですね。

金田知門

そうなんです。前職では、意思決定者は社長のみ、社員は決められたことをやるだけで、新しい挑戦はなくて。ましてや、新業態の開発だなんてそんなのおこがましいくらい。でも、自分でゼロからやりたい気持ちがあったので、もうこれは独立しかないなと。物語は1~2年でやめようと思っていました。

でも金田さんは、今年で勤続6年ですね。いったい何があったんですか?

金田知門

ですよね(笑)物語って、「思ったことを言っていい、やっていい」会社じゃないですか。最初は半信半疑だったんですが、これが本当で。すぐに独立しなくても、自分の想いをカタチにできるチャンスがここにはあると思って、いまに至ります。

「言ってみよう」と踏み出した一歩

最初に「言っていい、やっていい」文化を実感したのって、いつ頃のことですか?

金田知門

『熟成醤油ラーメン きゃべとん』の業態を任されたときですね。もっとたくさんのお客様に来てもらうには、店舗レベルの改善だけでは限界があると感じたときに、「ラーメンの味の幅を広げたらいいんじゃないか?」と考えたんです。でも、それは業態の根幹に関わる提案だともわかっていたので、言うのを躊躇していました。

「業態開発はおこがましい」と思っていたから、言えなかったんですね。

金田知門

まさにそうで、一個人の社員が、会社が意思決定したものに対して意見なんて言っていいのかな…って思ってました。でも、事業部長が「金田さんが思うように提案してみたら」って背中を押してくれて。たしかに、自分のやりたいことのためにこの会社に入ったんだし、せっかくならチャレンジしよう!と思って、会社の意思決定者たちが集まる会議でプレゼンテーションをしたんです。そしたら、会長からも「あなたの思うようにやってみなさい」と言われて、もうびっくりでしたよ!

それは、まさかの展開でしたね!

金田知門

自分が起点になって業態の方向性を決める議論が生まれるなんて思ってもみませんでした。そこから、その提案の実現にむけて、どんどん議論を振り出す立場になったんですが、これまでのように人が投げかけた提案に対して自分が発言するのとはわけが違って。やっぱり業態のことを深く知らなきゃいけないし、常に考えるようになり、物事を考える視点がぐっと広がりましたね。

議論を動かしたのは、“正しさ”ではなく“想い”だった

そして、ついに新業態を生み出す挑戦を任されたんですね。

金田知門

はい。『濃厚中華そば 餃子 丸福』では、社長の加藤さんが開発をリードしていたので、当然、加藤さんとのやり取りも多くなりました。でも、担当だからといって、自分の提案がそのまま通るわけじゃなくて(笑)意見がぶつかることもしょっちゅうありました。

どんなところで意見がぶつかったんですか?

金田知門

加藤さんは経営者視点で全体最適を見ているので、当然そこに重きを置いて判断します。一方で僕は、現場でのリアルなオペレーションやお客様視点によりこだわりたかった。だから、現場感覚からの提案をするときは、しっかり考えを持って、納得してもらえるように伝えないといけなかったんです。

なるほど。それはなかなか難しそうです。

金田知門

もう、どうしたら提案を通せるか?ってずっと考えて。で、頭の使い方を変えたんです。「こういう理屈だからこう」じゃなくて、「自分はこう思うから、こうしたい」って。自分の想いというか、思想をちゃんと込めて伝えないと議論にならないし、納得も得られないなって思うようになりました。

ただ正しいだけじゃなくて、「自分の想い」を伝えることが大事なんですね。

金田知門

はい。そしたら、提案が通ることも増えていきました!もちろん、すべてが自分の思いどおりにはなりませんが、議論を重ねながら開発を進めていくなかで、少しずつ自分の思想やこだわりが反映されていくのを感じましたね。「一社員が業態開発なんて…」って思っていた頃の自分に、今の姿を見せてあげたいですね(笑)

自分の感性を信じ、想いを伝え続ける

現在は、『熟成肉とんかつ ロース堂』も担当されていますが、今も「自分でお店をやりたい」という気持ちはありますか?

金田知門

もちろんあります!でも今は、物語のなかで自分の想いや感性をカタチにできる場がたくさんあって、心からやりがいを感じています。次は、自分がゼロから立ち上げた業態を100店舗体制にするのが目標ですね。自分の想いが、社会に影響を与えられるような、そんな仕事をしていきたいです。

最後に、金田さんの「なりたい自分」とは?

金田知門

素直で正直で誠実な人です。自分が見たこと、感じたことを、飾らずに自分の言葉で伝えられる人でいたい。想いを伝えないと、自分の考えや感性は誰かに届かないし、それを伝えることで仲間との議論が生まれ、自分も組織も前に進んでいける。だからこれからも、怖がらずに自分の想いを伝え続ける人でありたいと思っています。