なりたい自分へ、一歩踏み出すあなたを応援する

ぶつかって、気付いて、進んでいく。理想を追う僕が歩んでいる「今」

焼肉きんぐ 高崎インター店 副店長 金井祐寛

ぶつかって、気付いて、進んでいく。理想を追う僕が歩んでいる「今」

一人ひとりの「自分物語」を紹介する「みんなの物語」。今回は、『焼肉きんぐ 高崎インター店』で副店長を務める金井 祐寛(かない ゆうだい)さんに登場いただきました。もともと大工を目指していた金井さんですが、『焼肉きんぐ』でのパートナー(アルバイト)経験を通じて「自分のお店をつくりたい!」と進路を大きく変えることを意思決定しました。時には、思い描く理想と現実の間で空回りして、人間関係に悩んだりしながらも、「なりたい自分」に正直に向き合い続ける金井さんの奮闘記をお届けします。

PROFILE
入社日
2024年04月01日
長所
素直なところ
短所
夢中になるとまわりが見えなくなるところ
すきなこと
全国にある『焼肉きんぐ』の外観を研究すること
おすすめメニュー
焼肉きんぐの「炙りすき焼カルビ」
おすすめの食べ方
肉を折りたたんで焼くと水分が閉じ込められて美味しい!

大工を目指していた僕が、飲食で生きると決めた日

金井さんは、2024年度の幹部候補生(新卒社員)として入社されましたね。もともと、飲食とはまったく別の道を目指していたと聞きました。

金井祐寛

はい。実は大工になりたかったんです。父親が大工で、うちを建てるときに僕の部屋を「こんな感じにしたい」と言ったら、その理想がそのまま現実になったような部屋をつくってくれて。それが本当にカッコよくて、「自分の手でカタチになるものをつくりたい!」と思ったんです。家業を継ぐつもりで、専門学校にも通っていました。

そうだったんですね。『焼肉きんぐ』で働き始めたのは専門学校の学生時代ですか?

金井祐寛

はい。学費や工具代が必要だったんです。初めての接客業で、最初はすごく緊張してましたね(笑)でも、お客様から「ありがとう」や「笑顔が素敵ですね」って声をかけてもらえると「自分の働きが人の笑顔につながっている」って思えて、それが嬉しくて。もっとお客様に喜んでもらいたくて、テーブルでお肉を焼くサービスをしたり、お客様の顔と名前を覚えて声をかけたりしました。そしたら、“おせっかい”な接客がどんどん楽しくなっていって「このままここで働きたいな」と思うようになったんです。

それで、入社を決意されたんですね。

金井祐寛

そうですね。大工になる夢より、ここでの仕事に夢中になっていることに気付いちゃったので。でも、ずっと支えてくれていた両親には申し訳なくて…。恐る恐る、「物語の社員になりたい」と自分から打ち明けました。反対されるかなと思っていたけど、「自分で決めた道なら、くじけずに突き進みなさい」と言ってくれて。涙が出るほど嬉しかったです。だからこそ、「応援してよかった」と思ってもらえるような働きをしなきゃいけないという覚悟も生まれました。

店長との出会いで「なりたい自分」が見つかった

社員になる前、印象的な出会いがあったとか?

金井祐寛

はい。僕が入社する3カ月前に、店長として発地さんが着任されたんです。発地さんには、業務だけでなく、心構えとか本当に色んなことを教えてもらいました。「どんな社員になりたい?そのためにどんな行動をすべきだと思う?」と聞かれて、そんなふうに考えたことがなかったので、すごく衝撃だったのを覚えています。

それはドキッとする言葉ですね。

金井祐寛

あと、発地さんってパートナーとの関係づくりが本当に上手くて。営業中の指示だけじゃなくて、自分が目指したいお店の姿をちゃんと全員に共有して、ぶつかることがあっても個対個で真剣に向き合っていたんですよね。そしたらいつの間にかお店に活気と笑顔があふれて、従業員もお客様も楽しく過ごせるお店になっていて。「これこそ、僕が思い描く『焼肉きんぐ』だ!こんなお店をつくれる店長になりたい」って思いました。

かっこいいですね、発地さん。

金井祐寛

本当にそう思います。そこから、僕も発地さんの真似をして、後輩へ声を掛ける回数を増やしたり、積極的にアドバイスするようにしたんです。その後輩がお客様から「ありがとう」と言われていたり、アンケートで名前を書かれたりしたときは、僕もすごく嬉しくて、やりがいを感じました。

気付かないうちに、ひとりよがりになっていた

入社してからは、順調でしたか?

金井祐寛

いえ、最初に配属されたお店では思いっきりつまずきました。お店を良くしたい一心で「もっと声を出して!活気がないよ!」とか「お客様のテーブル状況をもっと見て!」って、みんなに注意してほしいことや、やってほしいことをたくさんパートナーに伝えたんです。そしたら、どんどん距離を取られて、気付けば孤立してしまって。「お店のためを思って伝えているのに、なんで嫌われちゃうんだろう」って報われない気持ちがあふれて、しんどくなってしまいました。

最初のお店で、その経験はつらかったですね…。

金井祐寛

自分の理想や考えが、正しいのか間違っているのか分からなくなって、どんどん落ち込みました。憧れの店長に近づくどころか、かけ離れていってるじゃんって。そんな日々が半年くらい続いていたとき、あるパートナーから「金井さんの言っていることは分かるけど、なんだか私たちが否定されているように感じる」と言われたんです。

なんと…。そう言われて、どんな気持ちでしたか?

金井祐寛

まず驚きましたね。僕としては全然そんなつもりはなかったので…。でも、確かに自分の言動を思い返すと、言い方がキツかったり、良くない伝え方をしてしまっていたところがあったかもって。それが結果的に相手を傷つけていたんだと気付きました。それって、自分がなりたかった「笑顔と元気があふれるお店をみんなと一緒につくる店長」とは正反対だなと思って、すごく反省したんです。

そこから、どう変えていったんでしょうか?

金井祐寛

まずは、「配慮のない言い方をしてごめんね」と、一人ひとりに謝りました。あと、みんなに対して期待していることや、良かった行動をできるだけ言葉にして伝えるようにしました。最初はぎこちなさもあったと思うんですけど、少しずつまわりの反応も変わってきて。僕が次の店舗へ異動するときには、パートナーから「最初は苦手だったけど、今では一緒に働けて楽しかった」と言ってもらえて、本当に嬉しかったです。

自分の想いを仲間とカタチにできる人に

そういう体験が、金井さんの今につながっているんですね。

金井祐寛

正直、人間関係で悩むことは今でもあります。空回りしているなって感じたり、理想と現実のギャップでしんどくなったり。自信をなくして泣いた日もあるくらいですが、それでも、そこで折れたら「なりたい自分」を実現できないままで終わってしまう。それに、入社を応援してくれた両親や、指導してくれた発地さん、支えてくれた人たちに顔向けができなくなると思うんです。それは嫌なので、絶対にあきらめずに頑張りたいという気持ちで踏ん張っています!

最後に、金井さんの「なりたい自分」とは?

金井祐寛

仲間と一緒に、自分の想いをカタチにできる人です。理想だけが先走っても、誰もついてきてくれません。僕は、やっぱり自分がつくる活気のあるお店で、1人でも多くのお客様を笑顔にしたい。その気持ちはこれからも変わらないと思います。だからこそ、信頼関係をしっかり築いて、仲間を巻き込みながら理想のお店をつくっていける存在になりたいです。