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現場に立ったからこそ見えた景色。売れる店舗づくりに込めた想い

店舗開発部 デザイン統括グループ グループ長 児山広和

現場に立ったからこそ見えた景色。売れる店舗づくりに込めた想い

一人ひとりの「自分物語」を紹介する「みんなの物語」。今回は、店舗開発部でデザイン統括グループのグループ長を務める児山広和(こやま ひろかず)さんに登場いただきました。幼い頃から自分の手でものづくりをすることが大好きだったという児山さん。前職はデザイン関係の仕事をしていたところ、あるきっかけで『焼肉きんぐ』でアルバイトをすることに。そこで、仕事に対する価値観が180度変わったと言います。自分のやりたいことに正直に生きてきた児山さんが、どんな価値観の変化を経て、これからどんな未来を描こうとしているのか。その紆余曲折のストーリーに迫ります。

PROFILE
入社日
2010年10月01日
長所
直感が鋭いところ
短所
せっかちなところ
すきなこと
散歩
おすすめメニュー
丸源ラーメンの「熟成醤油ラーメン 肉そば」
おすすめの食べ方
丸源餃子セットがベスト!

ものづくりが好きでデザインの世界へ

児山さんは前職でもデザイン関係の仕事をされていたと聞きました。デザインに興味を持ったきっかけは何だったんですか?

児山広和

父親が設計士で、自分自身も幼い頃から図工の授業など、自ら手を動かして何かをつくることが好きだったんです。将来は自分の好きなことを仕事にしたくて、専門学校で学び、デザインの世界に飛び込んだという感じです。

前職ではどういう仕事をされていたんですか?

児山広和

最初は設計施工会社に就職して、物販店の現場管理や什器設計に携わっていました。自分でカフェや商業施設の現場に行って作業するのですが、何もわからない最初のころから「とりあえずやってみな」って任されたりして、だいぶ鍛えられました(笑)大変なことばかりでしたが、自分が設計したものを提案して、クライアントが喜んでくれることが、やっぱり嬉しくてやりがいでした。でも1年くらい経ったころから、もっと世間が知っているブランドの店舗設計などに関わってみたいと思うようになって。ミーハーだったのもあって、流行の発信地である東京に、地元の大阪から思い切って上京したんです。

それは思い切りましたね!

児山広和

自分でもそう思います(笑)それで東京でいくらかアパレルや美容室の店舗デザインの経験を積んだんですが、もともと誰かに指示命令を受けることがあまり好きじゃなくて。「自分でやりたい」という気持ちも出てきて、またまた思い切ってフリーランスのデザイナーとして転身したんです。でも、なかなかうまくいかなくて・・・。とりあえず生活費を稼がなきゃ!と思って、地元の『焼肉きんぐ』でアルバイトをスタートしました。それがきっかけで、仕事への価値観がガラッと変わったんです。

チームで働くってこんなに楽しいんだ!

それは興味深いです!どのように変わったんですか?

児山広和

一人じゃなくてチームで働く仕事が魅力的だと感じるようになりました。これまでやってきたデザインの仕事って、最初から最後まで自分一人で進めていかなきゃいけないんですよ。それが当たり前の価値観になっていたのですが、『焼肉きんぐ』で仲間と一緒に仕事をしてみたら、「チームで働くのってこんなに楽しいんだ!」とびっくりしました。

飲食店って、一人仕事とは全然違う仕事ですよね。

児山広和

自分が元気に声出しをすればレスポンスが返ってくる、そしてお店に活気があふれて、お客様も従業員もみんな楽しそうにしている。そういう「とびっきりの笑顔と心からの元気」をチームで一緒に体現する営業がとても面白く思えました。

人と働く楽しさに目覚めていったんですね。

児山広和

あとは、デザインの世界だと、長期スパンで設計してやっと完成したプレゼンテーションにダメ出しされて、またイチからやり直すということも結構あるんです。でも、物語コーポレーションのお店では、社員もパートナー(アルバイト)もみんなで議論していろんな意見を出し合って決めていくじゃないですか。ミーティングの場に限らず、その場その場で毎日たくさんの改善提案を出し合って、スピーディにお店が改善されていくことがとても刺激的でしたね。

立場に関係なく全員が自分の意見を言うのは、物語コーポレーションならではの文化ですよね。

児山広和

はい。そうしていたら、だんだんと自分が店長としてみんなをリードしながらお店を運営していきたいという気持ちが湧いてきて、物語コーポレーションに転職することを決意しました。念願の店長になってからは、自分もお店のみんなも楽しく働けるよう考えながら、お店の最高責任者として意思決定する日々を過ごすことができて、本当に楽しかったですね!全社表彰で2年連続で「優秀プレジデント賞」を受賞したこともあるんですが、自分のリーダーシップを認められた気がして、すごく嬉しかったです。

原理原則を学んでつくりたい店舗の実現へ

店長になって3年経ったくらいで、店舗開発部に異動していますよね。

児山広和

そうですね。いきなり「店舗開発部に興味ある?」と声をかけられました(笑)当時、お店で働くのがあまりにも楽しかったので、最初は正直「本社勤務なんて嫌だな」と思ったんです。でも、実際お店で働いて、「もっとこういうデザインだったら気持ちよく働けるのに」とか「なんでこういうレイアウトになってるんだろう」と思う部分がいくつかあって。もし異動したら、そういう部分を改善できるのかもと期待して、着任したんです。従業員がもっと楽しく気持ちよく働けるお店を自分でつくれるんじゃないかとワクワクして、異動を受け入れましたね。

実際に店舗開発部で働いてみて、どうでしたか?

児山広和

毎週の会議で店舗デザインを提案して、部員や役員のみなさんと議論を交わしていく中で、「このデザインってお客様にこういう訴求をするためだったのか!」とか、新たな気付きがたくさんありました。

どんな気付きですか?気になります!

児山広和

従業員が気持ちよく働けるか?だけじゃなくて、外観が目立つか?入りやすそうか?過ごしやすいと感じられる内装か?など、目指すべきは「売れる店舗づくり」だということに気付いたんです。そこからは、自分でも自社や他社の店舗を研究して、なぜ筆文字の看板なんだろう?なぜこのサイズののれんを置いてるんだろう?と、「この店構えやつくりが売れる店舗にどうつながるのか」を自分なりに考えていくようになりました。そしたら、会議で提案するプレゼンテーションも通りやすくなったりして、お店で働くのと同じくらい店舗開発部での仕事が楽しくなっていきました。

目指すは、売れる店舗を生み出すプロデューサー

前職でデザインの仕事をしていたときと、物語コーポレーションで店舗のデザインをしている今で、デザインに対する考え方はどう変わりましたか?

児山広和

今は、店舗で働く従業員やお客様により目を向けるようになりました。前職でも、自分がデザインする店舗の先にお客様がいることはわかっていましたが、当時はクライアントに向き合っていて、クライアントに気に入ってもらえるものをデザインしていたと思います。でも、物語コーポレーションで実際に現場に立って、働く側の目線を経験したからこそ、「このお店で働きたい」「また来たい」と思ってもらえる場所にしたいと本気で思うようになったんです。

最後に、児山さんの「なりたい自分」とは?

児山広和

売れる店舗を世の中に生み出すプロデューサーになりたいです。そのために今は、原理原則の先に新しいチャレンジができないかを考えています。これまで大切にしてきた原理原則を破ることへの怖さはありますが、デザインはいずれ陳腐化してしまうと思うんです。新しい一歩を踏み出すことで、仲間が今よりももっと気持ちよく働けて、お客様が喜んでくれて、長く売れ続ける店舗がつくれたら、こんなにやりがいのあることはないと思います。その未来にむけて、知見や感性をもっと磨いていきたいですね。