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「男らしさ」という鎧を脱いで、ありのままの私へ

ゆず庵事業部 事業推進グループ 上級マネジャー 清水ありす

「男らしさ」という鎧を脱いで、ありのままの私へ

一人ひとりの「自分物語」を紹介する「みんなの物語」。今回は、ゆず庵事業部の事業推進グループで幹部候補生(1年目の新卒社員)教育を担当する清水 ありす(しみず ありす)さんに登場いただきました。幼い頃から、自分の中に「男性らしさ」だけでなく「女性らしさ」もあると感じていたという清水さん。しかし、男性として生きるうえで「女性らしさ」は必要ないと思い、これまで生きてきたそうです。転職を機に自分の中の憧れに改めて向き合い、自分らしく生きることを決意した清水さんが、物語コーポレーションに入社して手に入れた、“ありのまま”の自分の姿とは。

PROFILE
入社日
2020年09月01日
長所
好奇心旺盛で行動力があるところ
短所
飽きっぽいところ
すきなこと
料理と旅行
おすすめメニュー
丸源ラーメンの「ゴマたっぷり白胡麻担々麵」
おすすめの食べ方
シンプルにそのまま食べます

自分の中の憧れから目を背けていた

入社5年目の今年6月に事業推進グループに異動されましたね。清水さんはキャリア(中途)入社ですが、前職ではどんな仕事をされていたんですか?

清水ありす

前職では、ディズニーホテルでレストランスタッフとして働いていました。毎日たくさんのお客様がいらっしゃるので、もう目が回るような忙しさでした。3年くらいで教育リーダーや時間帯責任者を任されて仕事は充実していたんですが、「もっと自分で数値をつくって実績を積める仕事がしたい」と思い、転職を決めたんです。そのとき、自分はどんな成長をしたいのか、どんな人間になりたいのかを考える中で、自分の中に昔もっていたある憧れの気持ちを思い出したんです。

それはどんな憧れだったんですか?

清水ありす

「女性らしさ」への憧れです。仕事はバリバリやるのが好きだし、いわゆる男らしい性格ではあるんですが、小さい頃は、テレビや雑誌で女性俳優を見て「自分もこんなふうにきれいな格好したいなあ」っていう憧れの気持ちを持っていて。でも、恋愛対象はずっと女性でしたし、男性としての自分が嫌いだったわけではないので、そういう想いは表に出さずに生きてきたんです。名前の「ありす」は本名で、やけに女性らしかったですけど(笑)

そうだったんですね。

清水ありす

はい。でも、こういう悩みってやっぱり知り合いには相談できないんですよね。それで24時間相談室みたいなところに電話したら、「男性らしさと女性らしさを両方持っていたり、どちらかを決めない性自認の方もいる」と言ってもらえて。「そうなんだ!」と気持ちがスッキリしたんです。

自分らしく生きることを意思決定

それで転職活動を進めていったんですね。

清水ありす

そうですね。転職をして、誰も自分のことを知らない環境でゼロから働けるなら、自分がしたい格好で働いてみたいと思うようになって、それが叶う会社を探していたとき、物語コーポレーションと出会いました。実は、高校生のときに物語ブランドのお店でアルバイトをしたことがあって、「あのときの会社だ!」って(笑)自分らしい人生を歩もうという経営理念があるから、ここでなら自分らしく表現できるかもという気持ちと、キャリアアップも目指せそうだなと思い、入社しました。

自分のやりたいことにピッタリだったんですね。

清水ありす

はい。初めて自分が望む女性の格好をしたのも、物語の入社式でした。人事の担当者からは「ぜひ自分がしたい格好で来てください」と言われていましたが、まわりの人たちからどう思われるか、馬鹿にされたりしないか、内心不安でいっぱいでした・・・。けれど、実際に入社式当日はみんな自然に受け入れてくれて、本当に嬉しかったですね。

性自認によって新たに手に入れたもの

自分らしい表現をするようになって、どういう変化がありましたか?

清水ありす

特に人との接し方というか、関係づくりが大きく変わりましたね。それまでは、プライドが高くて、少し斜に構えたり、仕事は誰にも頼らず一人でやるような、あまり人を寄せ付けないタイプだったんですよね。でも、自分らしい表現をするようになってからは変に強がる必要もなくなって、自然体で過ごせるようになったんです。そうしたら、まわりの人から「清水さんっていつも楽しそうだよね」とか「清水さんっておもしろいよね」と言われたりするようになって(笑)まわりと関わることがすごく楽しくなっていきました。

それは嬉しい変化ですね!

清水ありす

あと、この自分でちょっと便利だなと思ったこともあって(笑)副店長に昇格して、お店を引っ張っていく立場になってからなんですけど、場面に合わせて自分を使い分けられるようになったんです。たとえば、お店が忙しいピーク帯は誰よりも声を出して、ガンガン前に出てリーダーシップを発揮する。でも、パートナー(アルバイト)の悩み相談を聞くときは相手の気持ちに寄り添って、「うんうん、わかるよ」と聞き役に徹する。昔は、男性らしさの型に自分をはめていたけど、男性らしい部分も女性らしい部分もどっちも持ってる自分だからこそ、できることが増えたのも嬉しかったです。

コミュニケーションの幅が広がっていったんですね。

清水ありす

そうですね。あとは、物語コーポレーションの自己開示や明言の文化に刺激を受けたのも大きいと思います。まわりの人が、「自分はこう思う」とか「私はこうしたい」って、自分らしく意見や想いをバンバン発信するので、私もこんなふうに「なりたい自分」や目標にむかって頑張りたいと常に思えるんです。店長のときも、目標を明言したからこそ出来た経験によって成長していけた実感があって、こういう環境にいられることが自分にとってすごく幸せだと思っています。

前を向いて「なりたい自分」にチャレンジし続けたい

今は事業推進グループで幹部候補生(1年目の新卒社員)の教育担当をされてますよね。

清水ありす

はい。お店での経験を活かして、一人ひとりに合わせたフィードバックや寄り添い方をしています。それと、今後はもっと広く事業部全体に影響を与えられるような仕事をしていきたいですね。もっと多くの人と意見を交わしたりたくさん議論をしながら、自分にない価値観や考え方に触れていきたいと思っています。

最後に、清水さんの「なりたい自分」とは?

清水ありす

いつも前向きでワクワクしている人になりたいです。やりたいことを明言して、いろいろなチャレンジや経験をしていきたいですね。そのためにたくさんの経験や知識を身につけて自分なりの価値観をアップデートしていけたらなと思っています。そして、そんな私の姿を見て、誰かが「なりたい自分になることを怖がらなくていいんだ」と、一歩踏み出す勇気につながれば嬉しいですね。