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可能性に蓋をしていた僕が、自分と仲間を信じてつかんだ未来

焼肉きんぐ 船橋宮本店 店長 片寄蒼

可能性に蓋をしていた僕が、自分と仲間を信じてつかんだ未来

一人ひとりの「自分物語」を紹介する「みんなの物語」。今回は、『焼肉きんぐ 船橋宮本店』で店長を務める片寄 蒼(かたよせ あおい)さんに登場いただきました。年に1回の全社表彰において、500名を超える店長の中から各事業部のたったひとりに贈られる「最優秀プレジデント賞」を2年連続で受賞した片寄さん。入社当初は「自分は店長なんてできない」と自らの可能性に蓋をしていたとのこと。同期の店長昇格を機に、店長を目指したいと一念発起したものの、なかなか理想のお店づくりができず、悩む日々が続いたそうです。そんな片寄さんがどのように壁を乗り越えて、成果を出してきたのか。その進化のストーリーに迫ります。

PROFILE
入社日
2018年04月01日
長所
行動力があるところ
短所
ストイックすぎるところ
すきなこと
邦ロックのライブに行くこと
おすすめメニュー
焼きたてのかるびの「名物 熟成焼肉 カルビ丼」
おすすめの食べ方
マヨネーズと七味をしっかりかけて

自信のなかった僕が店長を目指すまで

「最優秀プレジデント賞」受賞、おめでとうございます!片寄さんは、入社当時から店長を目指していたんですか?

片寄蒼

ありがとうございます。実は入社当時は、自分に店長は絶対できないだろうと思っていたんです。それまで学生時代にリーダーをやった経験がなく、自分が先頭に立ってみんなを引っ張っていくイメージが湧いていませんでした。入社してからも、店長はみんな正々堂々と自分の想いを表現しながらまわりを巻き込んで、圧倒的なリーダーシップをとっている人ばかりだったので、僕には二番手がベストだろうなと思っていました。正直に言うと、責任を負うのが怖いって気持ちも強かったです・・・。

それは意外です!

片寄蒼

でも、店長がリーダーシップを発揮してる姿ってめちゃくちゃかっこよくて純粋に憧れの気持ちもありましたね。それで店長の真似をしてパートナー(アルバイト)に声かけをしてみたり、少しずつお店の売上や利益の出し方についても勉強して、入社から1年半くらいで副店長になりました。

店長になりたいと思うようになったのはその頃ですか?

片寄蒼

そうですね。キッチンの責任者を任せてもらって、だんだんリーダーシップがどういうものなのかわかってきましたし、パートナーから頼られることも増えて、自信がついてきました。あと、ちょうど僕の同期たちが店長に昇格し始めたんですよね。「自分はまだ副店長になったばかりなのに」と焦る気持ちも生まれて、店長を目指してみようと思うようになりました。負けず嫌いな性格もあって、どうせ目指すなら「優秀プレジデント賞」をもらえるくらい圧倒的な成果を出せる店長になろう!と意思決定しました。

「僕がやらなきゃ」を捨てる覚悟を持った瞬間

実際に店長になってからはいかがでしたか?

片寄蒼

全然思ったようにいかなくてすごく苦労しました・・・。結果を出しつつみんながイキイキ働けるお店にしよう!と張り切っていたのですが、人揃えや教育が全然追い付かなくて・・・。とにかく自分が一番頑張らなきゃと思って、料理提供やレジまで各ポジションを往復して自分で指示を出して、全部ひとりで抱え込みながら突っ走り続ける日々でした。パートナーと向き合う時間も全然つくれなくて、みんなが何を抱えているか気付けないからどう改善していいかもわからなくてしんどかったです。

思うようにお店づくりができなかったんですね。

片寄蒼

はい。自分もまわりもただ疲弊していくばかりで、不甲斐なくて申し訳ない気持ちでいっぱいでした。そんなとき、当時のブロック長から「片寄さんがいなくても大丈夫なお店をつくってみよう」と言われたんです。自分が率先して動かないといけないほどきついのに、自分がぬけるなんて無理じゃないか?と思ったんですが、この状況を何とか打破したい想いで、やり方を変えてみようと決めたんです。

具体的に、どういうふうに変えていったんでしょうか?

片寄蒼

まずは、部下やパートナーに自分のビジョンを伝えました。「一人ひとりがイキイキ楽しく働けるお店にしたい。そのためには、僕がいなくてもみんなが意思決定して行動できるようにしたい」と説明して、一人ひとりのトレーニングの計画を立てました。実際に、営業中は僕はパントリーから動かず、みんなの動きを観察することだけに集中してみたんです。そしたら、それぞれの動きの改善点やトレーニングが必要な部分をどんどん発見できて。

少しずつお店の改善方法を見つけていけたんですね。

片寄蒼

はい。それをみんなにフィードバックすることを毎日繰り返していたら、だんだんとみんなが自主的に動けるようになったんです。以前までは、勤務が終わったらすぐに帰宅していたパートナーたちが、スタッフルームで「今日の営業はここが反省ポイントだね。次はこうしていきたいね」って楽しそうに議論するようになっていって。「こういうお店がつくりたかったんだ!」って心から嬉しくなりました。そして、お店の売上記録も更新できて、その年に全社表彰で「優秀プレジデント賞」とその上の「最優秀プレジデント賞」を受賞することができたんです。

仲間のポテンシャルを信じて挑戦し続ける日々

なんと!『焼肉きんぐ』でトップの店長ということですよね?すごいですね!

片寄蒼

まさか「最優秀プレジデント賞」までいただけるとは思っていなくて、本当に嬉しかったです。自分のリーダーシップが認められた気がしましたし、今まで心が折れそうになりながらも頑張ってきてよかったと思いました。受賞後は、『焼肉きんぐ』で一番売れてるお店に異動になって、これは期待されてるなと今まで以上に燃えましたね(笑)目標として、これまでの最高売上記録を更新すると決めて、いろいろ取り組んでいきました。

どんな取り組みをされたのか気になります!

片寄蒼

これまでは、自分がいなくてもパートナーそれぞれがお客様のために判断して行動できるように教育をしていましたが、それだけではなく売上やお客様満足度などの結果にもこだわってほしくて、そうしたフィードバックを必ず行うようにしたんです。たとえば、時間帯責任者を任命してその時間の回転率や満足度をどれだけ上げられるかを目標設定して、営業が終わった後に結果の振り返りをして改善点を洗い出して、次に活かして・・・というサイクルを繰り返し行いました。

さらに教育レベルを上げていったんですね。お店はどう変わっていきましたか?

片寄蒼

パートナーのモチベーションがどんどん上がっていって、すごく活気のあるお店になりましたね。リーダーや副店長の役職取得に挑戦するパートナーもでてきて、任せられる仕事もどんどん増えていきました。着任して半年くらいで、狙っていた最高売上を出すことができて、『焼肉きんぐ』の業態レコードを更新しました!それが評価されて、この年も「最優秀プレジデント賞」をいただくことができたんです。お店のことを全部ひとりで抱え込んだままの自分では、絶対に達成できなかったと思います。パートナーのポテンシャルを信じて、可能性を引き出すことが店長のあるべき姿だと感じました。

自分と仲間の可能性を高め続ける

2年連続受賞という当社初の快挙を成し遂げた片寄さんが、次にやってみたいことは何ですか?

片寄蒼

これまでのチームビルディングで結果を出してきた経験を活かして、事業部全体の教育やトレーニングに関わっていきたいですね。自分が店長としてお店づくりにつまずいたからこそ、理想のお店づくりと現状のギャップに悩んでいる店長たちの力になりたいと思っています。諦めずに行動を繰り返していけば、絶対に道はひらけるはずです。僕の経験が、みんなが前に進むきっかけになれば嬉しいですね。

最後に、片寄さんの「なりたい自分」とは?

片寄蒼

まわりをポジティブにさせて人の可能性を高められる人です。「自分にはできない、無理だ」と自分の可能性に蓋をしている限り、自分も相手も成長できないままで、次のステージには行けません。きちんと目標を立てて、計画を立てて、怖がらずに挑戦する。そして結果をきちんと振り返って、また次の目標を目指していく。そういう習慣が自分自身を高め続けると思いますし、その結果、まわりの成長にも寄与していけるのだと思います。