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自ら考えて意思決定することで掴んだ「言える自分づくり」への道のり

焼きたてのかるび ふじみ野店・藤沢湘南台店 上級店長 森脇悠太

自ら考えて意思決定することで掴んだ「言える自分づくり」への道のり

一人ひとりの「自分物語」を紹介する「みんなの物語」。今回は、『焼きたてのかるび ふじみ野店』と『焼きたてのかるび藤沢湘南台店』で店長を務める森脇 悠太(もりわき ゆうた)さんに登場いただきました。今年の全社表彰で「最優秀プレジデント賞」と「最優秀店舗賞」をダブル受賞した森脇さん。新卒で物語コーポレーションに入社し、これまで複数の業態を経験されてきました。そこでのさまざまな経験が「意思が弱く、意見を言うことが苦手だった自分」を変えたと言います。変わるきっかけとなった仲間の一言、上司からの助言、会議での提案・・・森脇さんの挑戦と成長のストーリーに迫ります。

PROFILE
入社日
2012年04月01日
長所
人の気持ちの変化にすぐ気づけるところ
短所
繊細すぎるところ
すきなこと
子どもとゲームで遊ぶこと
おすすめメニュー
丸源ラーメンの「ねぎ肉そば」
おすすめの食べ方
ドッカンねぎの食感を楽しんでほしいです!

意思が弱かった自分の初めての意思決定

「最優秀プレジデント賞」と「最優秀店舗賞」のダブル受賞、おめでとうございます!

森脇悠太

ありがとうございます!受賞したときはもちろん嬉しかったですが、驚きの方が大きかったですね。僕はもともとあまり意思をもっているタイプではなくて、誰かの意見に流されがちだったんです。そんな自分が全社表彰でダブル受賞するなんて、我ながら感慨深いというか・・・(笑)

自分の意見を主張するのが苦手だったんですね。

森脇悠太

そうですね。学生時代は基本的に親の言うとおりに動く子でした。自分の中で親は絶対的存在で、従っていれば間違いはないだろうと思っていたんですよね。でも、高校の進学先を決めるときは自分の意見を押し通しました。親は進学校を勧めていたんですが、自分はずっとやっていた水球というスポーツを続けたくて、強豪校に行きたかったんです。僕が「こうしたい」と主張したのはこれが初めてだったので、親は驚いていました。今思えば、あれが僕の初めての「本物の意思決定」でしたね。

物語コーポレーションが大事にしている価値観ですね。

森脇悠太

はい。就職活動中に物語コーポレーションの会社説明会を聞いて「自分自身が決める本物の意思決定が人生を豊かにする」という言葉に衝撃を受けました。僕にはその1回くらいしか自分で意思決定したことがなかったので、僕も自分らしく人生を歩んでみたいと思って、入社を決意したんです。

想いを口にする恐怖を乗り越えて

最初の配属先は『寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵』でしたね。実際に入社していかがでしたか?

森脇悠太

なかなか自分が思ってることを口に出せなくて苦労しました・・・。当時の店長はすごく自己開示が上手で意見をどんどん言う方だったんですが、僕はそこまで自分の意見に自信がなくて。営業中に必要な指示出しとか、コミュニケーションをとるための発言はできても、正直に自分の気持ちや意見を口にすることはありませんでした。

不安な気持ちもあったんでしょうか。

森脇悠太

ありましたね。でもあるとき、勇気を出して「自分はこう思うよ」とパートナー(アルバイト)に伝えたら、「そういうのもっと言ってくださいよ!」って、満面の笑みで言われたんです。その笑顔をみて、自分はなんで意見を言うことから逃げていたんだろうと後悔のような気持ちが生まれました。そこから少しずつ自分の心のうちを表現するようになっていったころ、『しゃぶとかに 源氏総本店』へ異動することになったんです。

源氏総本店といえば、創業からの伝統を守っている和食店ですね。

森脇悠太

そうです。副支配人として着任したんですが、当時の支配人(現社長)の加藤さんと一緒に仕事をするようになって、自分の自己表現や意思決定の考え方に大きく変化がありました。加藤さんは、お店で何か問題が発生したら、すぐその場で意思決定をして行動に移すんです。それが不思議で、なぜすぐに意思決定できるのか聞いたら、「すべてに『なぜだろう』って考え抜いているから。だから自分の意見に自信がもてるし、意思決定もできるんだよ」と言われて。そこで、自分がこれまで発言するのを怖がっていた理由がわかったんです。自分の意見を考え抜いたり深堀りしていなかったから、自信が持てなかったんだと。なんだか霧が晴れた感覚がして、これからはきちんと人に意見が言える、意思決定ができる自分になろうと心に決めました。

そこから森脇さんはどうされたんですか?

森脇悠太

お店で毎週改善会議があったので、まずそこで何か提案しようと思って、お店のすべてに疑問をもって、一つひとつ考え抜くようにしました。そしたら、ランチ帯の客数が思ったように伸びていないことに気付いて。なぜそうなっているのか、内的要因か外的要因か、どうしたら改善できるかを考えて考えて、考え抜いて、「自分だったらどうしたいか」の答えを出して会議でプレゼンしました。正直「何を言われるだろう、見当違いだと言われるかもしれない・・・」と怖い気持ちもありましたが、考え抜いて頭が整理できたことで、とにかくまず言ってみようと思えるようになったんです。

それは大きな第一歩でしたね!

森脇悠太

はい。そしたら、加藤さんから「いいね!すぐやろう」と言われたんです!自分の提案が実現して、その結果客数も増えて、大成功でした。すごく嬉しくて、もっと自分の想いや考えを形にしていきたいと思うようになりましたね。

考え尽くすことでひらけた道

森脇さんは、そのあと新業態の店長も経験されていますよね。業態をブラッシュアップしていくために、たくさんの改善提案が求められたのではないでしょうか。

森脇悠太

そうですね。まさに、異動した当初は「自分の考えや意見をバンバン伝えて業態を成長させたい」と意気込んでいました。改善会議では、自分がお店で働いていて疑問に思ったことや気付きを率直に伝えて「もっとこうしたほうがいいのでは?」と提案し続けました。でも、なぜか全然通らなくて・・・。最終的には、提案が出せなくなって、ただ決められたことをパートナーに落とし込むだけになってしまいました。

上手くいかなくなってしまったんですね・・・。

森脇悠太

はい。何でそうなったんだろうって振り返ったら、自分が見えている範囲でしか考えられていないことに気付きました。パートナー目線ではどうか?経営者目線ではどうか?って考えられてなかったんですよね。そこから、パートナーに意見を聞いたり、事業部長に相談してアドバイスをもらったりして、いろんな角度から「自分はどう思うか、どうしたいか」を深掘りしていくようになりました。そしたら、少しずつ提案も通るようになって、お店の改善も進んでいったんです。

「自分がどうしたいか」で生きる

「言える自分づくり」を諦めずに続けてこられたんですね。

森脇悠太

あのとき、諦めずに「自分はどうしたいのか」を考え尽くして意見を伝え続けて、本当に良かったと思います。そういった経験を通じて、何かが変わったり、新しいものが生まれたりする面白さを知ることができました。仕事だけじゃなくプライベートでも、家族に「僕はこっちの方がいいと思う」とか「一緒にこれやりたい」って伝えることが増えて、家族も「いいじゃん!」って笑顔になってくれて、以前よりもずっと自分らしく、楽しい人生を歩めている実感があります。

最後に、森脇さんの「なりたい自分」とは?

森脇悠太

「自分がどうしたいか」という軸があって、自分の意見や意思決定をちゃんとまわりに自己開示し続ける人でいたいです。これからも、いろんな角度から、いろんな可能性を探しながら考え抜いて、まわりに発信し続けていきたいですね。