入社してすぐにぶつかった壁
今年の全社表彰で「最優秀エリアマネジャー賞」を受賞されましたね。全エリアマネジャー約50名の中からたった1人選ばれるという快挙、おめでとうございます!
ありがとうございます!とても嬉しく思っています。9年前に飲食未経験でキャリア(中途)入社してから、楽しいこともありましたが、苦しいことや辛いこともたくさんありました。そのたびに乗り越えて、あっという間でしたね。改めてこれまでを思い返すと、自分にとって特に大きく成長できたと感じられたきっかけが3回ありました。
どんなきっかけでしょうか?ぜひ聞かせてください!
入社してすぐと、店長に昇格したとき、エリアマネジャーに昇格したときです。まず一つ目、入社したときは一言でいうと自分の力を過信しすぎてしまい・・・(笑)理念行動ができてなくて、失敗しました。前職のアミューズメント業界で店長の経験があったので、入社当時、すぐに店長に昇格できるはずだ!とかなり自信をもっていたんです。でも、調理作業が思った以上にできなくて、高校生のパートナー(アルバイト)からも呆れられる毎日でした。仕事のおもしろさを感じられず、モチベーションも上がらないまま仕事をしていたら、あるときパートナーから「東さんって、全然模範演技してくれませんよね」と言われてしまって。
普段の言動を見られていたんですね。
はい。たしかに、毎日のあいさつも自分からしていなかったし、積極的に仕事を学ぼうともしていなかったので、営業コンセプトの「とびっきりの笑顔と心からの元気」や理念の体現とは程遠い言動だったと思います。それをまわりから見られているという自覚もなかったので、その言葉は心にグサッと来ましたし、自分が恥ずかしかったですね・・・。そこから変わろうと思って、まずは理念行動を心がけました。お店の誰よりも笑顔と元気で仕事をするのはもちろん、プライドを捨てて、できないことは自分から「やり方がわからないから教えてほしい」とまわりを頼ったり、一人ひとりにきちんと感謝を伝えるようにしたんです。そしたら、少しずつまわりから受け入れてもらえるようになって、仕事がだんだん楽しくなっていきました。
リーダーとして何度もつまずいて
理念行動の大切さを実感されたんですね!2つ目のきっかけはどんなことがあったんでしょうか?
店長に昇格したときなんですが、このころは「強いリーダーシップ」を勘違いした言動をしてしまって、まったく人がついてこなくなったんです。当時、とにかく成果を出したくて、引っ張っていくには自分からガンガン指示出しするべきだと思って行動していました。でも、相手に対して「なぜそれをやるのか、やることによってどうなるのか」の説明責任を果たさず、私が「なぜそれをやるべきと思っているのか」の自己開示もしないまま、とにかくトップダウンで指示だけを伝えてしまっていたんですよね。結果的に、売上だけは上がって成果は出せたのですが、パートナーは疲弊して暗い顔で働いているし、「東さんにはついていけません」と、人がどんどん辞めていってしまいました。
それは苦しい状況ですね・・・。そこから、どうされたのですか?
自分の頭の中を部下やパートナーにすべて開示するようにしました。売上は上げられるけどリーダーシップのない店長なんて、嫌だったんですよね。そしたら、「東さんってそんなふうにお店のことを考えてたんですね」と私の考え方を理解してくれる人が出てきたんです。「店長、これやっておきました!」と自主的に行動してくれるパートナーも増えて嬉しかったですね。
それが評価されてエリアマネジャーに昇格したんですね。
そうだと思います。ただ、エリアマネジャーになってからが3つ目のきっかけで、ここが一番大きな壁でした。エリアマネジャーの仕事は、端的に言えば「自分の担当エリア全体の売上を上げること」です。そのために自分が何をできるのかを考えて、実行に移していかなければならないのですが、具体的にどうやって進めたらいいのかまったくわからなくて・・・。悩んだ結果、これをやったら事業部長が喜ぶだろう、これをやっておけばブロック長は何も言ってこないだろうと、上司に忖度しながら行動するようになったんです。
それって、うまくいったんですか?
いえ、うまくいくわけないです。お店ごとに状況が違うので、それに合わせたマネジメントをするべきなんです。それなのに、事業部長やブロック長から言われたことを何も考えずにただお店に伝えるだけで、店長たちの話を聞くこともなかったので、誰とも信頼関係を築けませんでした。優秀な店長たちが多かったので、私がそんな状態でも一定の売上は達成してくれていたんですが・・・。申し訳ない気持ちでいっぱいでしたね。
それでも絶対に諦めない
自分の成果とは思えないですよね・・・。
はい。あるとき、ブロック長から「上司や会社ばかり見て仕事するのはダメだよ。お客様や部下に集中しなさい」と言われたんです。その言葉で自分の行動を振り返ったら、お客様や部下のことを全然考えていなかったことに気付きました。それならばと「お客様に対して大切にすべきことは何か」「部下が何を考え、どうしたいと思っているのか」にちゃんと目を向けて、エリアの店長たちがやりたいことを手助けできるように意識して行動を変えていきました。最初は手探りでしたが、ブロック長やまわりのエリアマネジャーたちの助けも借りながら取り組んだ結果、少しずつ店長たちとの信頼関係も回復していって、売上がさらに上がったんです!お客様満足度を全店で競い合う社内コンテストでは、エリア別ランキングで1位という成果を出すことができました。
そういった成果が、「最優秀エリアマネジャー賞」につながったんですね。毎回、自分を奮い立たせて前に進む姿勢がすばらしいと感じます。その行動力はどこから生まれているんでしょうか?
なんでしょう、負けず嫌いなんですかね(笑)あと、やっぱり自分がもっと成長したいという気持ちが大きいと思います。ゲームみたいに、というとおかしいかもしれませんが、目の前のクリアすべき敵をひとつずつ倒していくと、レベルが上がっていってどんどん強い敵を倒せるようになりますよね。それってすごく楽しいじゃないですか。そういうふうに、自分をどんどんレベルアップさせていくことが生きがいなのかもしれません。
では、次に挑戦したいことはなんですか?
今後は、特定のエリアやブロックに限らず、ゆず庵事業部全体の営業力や教育力を高めていきたいですね。次の職位を目指したいというより、そういった気持ちが強くあります。おそらくまた壁にぶつかると思いますが(笑)絶対に諦めずに行動し続けたいと思います。
これからもレベルアップし続ける人生を
昨年初めてゆず庵のビルイン店舗ができましたし、事業部でもさまざまな取り組みや挑戦をしていますよね。成長のチャンスがたくさんありそうです。
はい。今後、もっとゆず庵事業部の規模を大きくしていくには、やっぱり人の力が必要不可欠だと思います。自分を成長させることはもちろん、仲間の成長もとても大事です。みんなでレベルアップをして、どんな壁も乗り越えていけるようにしていきたいですね。
最後に、東さんの「なりたい自分」とは?
チームや組織の力を最大化できるプロフェッショナルな人財になりたいですね。どんな環境や状況でも、それが実現できたら最高にかっこいいと思います。そのためには、失敗を恐れず挑戦を繰り返して、自分を高め続けていきたいです。