初めての場所をもっと経験したいと思えた日
大多さんは会社のサステナビリティの推進担当となって3年目とお聞きしました。どんな仕事をされているんですか?
大多修平
会社が長期的に成長するために重要だと言われている、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の活動を推進しています。たとえば、環境面だと『焼肉きんぐ』の店舗に太陽光パネルの設置をしたほか、食品残渣を活用した循環型再生エネルギーシステムの導入や愛知県とインドネシアで植林活動を実施しましたね。これらはすべて物語コーポレーションで初めての取り組みでしたし、持続可能な航空燃料を使用した輸送サービスを導入したことは外食業界で初めての取り組みでした。
新たな取り組みに挑戦してきた結果、昨年の全社表彰で本部社員に贈られる「ベストサポート賞」を受賞されたんですね。おめでとうございます!
大多修平
ありがとうございます。でも、もともとはそんなにチャレンジ精神があるタイプじゃなかったんですよ。安定志向で、地元の北海道を出るつもりもまったくない人間でした。大学進学のときも、本当は経済学や経営学に興味があったけれど、安定した職業に就くには国家資格を取ったほうが将来も安定するだろうと考えて、管理栄養士の資格が取れる学部に進学したくらいです。就職活動でも北海道の企業を受けることが多かったですね。
そうだったんですね。でも、当時の物語コーポレーションって、いまのように地域限定で働ける制度もまだなかったですよね。なぜ全国転勤の会社に入社を決めたんですか?
大多修平
地元から出てみるのもいいかもしれないと思えたからです。まず、就活セミナーで出会った物語コーポレーションの採用担当者がすごく明るく楽しそうに会社説明をしていて、こんなイキイキした人たちがいる会社って面白そうだなと惹かれました。あと、面接で初めて道外に出たときに、地元とは違う街や人の雰囲気に触れたことですね。やっぱり北海道とは全然違うし、まるで別の世界みたいで刺激的だったんです。初めての場所にもっと行ってみたいと思って、地元を出て入社することを決めました。でも、全国転勤は不安でしたね。
未知の世界に飛び込む楽しさを知って
知らない土地で働くのはやはり不安ですよね。
大多修平
はい。最初の配属は『丸源ラーメン』だったんですが、どんな人が働いているんだろうとか、地元以外の地域に本当に馴染めるだろうかってドキドキでした。でも、パートナー(アルバイト)に自分から勇気を出して声をかけたら、そこから自然とコミュニケーションが広がって、すぐに打ち解けられました。それから、1年に1回以上のペースで異動をしましたが、初対面の人と仲良くなるコツがつかめてきてからは異動の不安もなくなりましたね。
その土地の人々とコミュニケーションがとれたことで、新しい場所への不安が薄れていったんですね。
大多修平
そうですね。それと、当時5年勤続をした社員が参加できる海外研修で中国の上海に行ったことも、自分にとって大きな刺激になりました。もちろん初めての海外で、最初は言語が通じない場所でどうコミュニケーションをとったらいいんだろうと怖かったのですが、何とか筆談やジェスチャーで伝えると、相手も理解しようとしてくれて。現地の美味しい食べ物を教えてもらったり、土産屋を紹介してもらえたりしましたね。だんだん楽しくなってきて、気付いたら自分からバンバン現地の人に話しかけていました。海外のおもしろさに気付きましたし、もっとほかの国に行ってみたい!と火がつきました(笑)
それはすごいですね!地元から出るつもりがなかった方とは思えないです。
大多修平
このころには、自分のなかにもともとあった安定志向はほぼ消えていたと思います。新しい場所に行くとたくさんの人に出会えて、自分の知らないことを教えてもらえて。未知の世界に飛び込むことって最高に楽しいなと思えていました。そしてちょうどそのころ、新たな挑戦ができるチャンスがまわってきたんです。
何があったのかぜひ教えてください!
大多修平
『丸源ラーメン』が九州に初めて出店すると聞き、その1号店の店長に立候補したんです。新店で働くこと自体が自分にとっては初めてでしたが、挑戦してみたいと思って。嬉しいことに希望どおり店長に任命されて、めちゃくちゃ燃えましたね。配属されてからは近くのラーメン屋を20店舗ほど回り、そこに負けないお店をつくるために何ができるかを考えて販促や従業員のトレーニング計画を立てていきました。ほかにもオペレーションの改善や接客の強化など、みんなでできそうなことは全部挑戦しました。その結果、当時の『丸源ラーメン』で歴代1位の売上記録を更新することができたんです。
大きな成果が残せたんですね!そこから何が得られたと思いますか?
大多修平
自信と行動力が得られたと思います。自分から勇気を出して新たなチャレンジをして、本当に良かったと思いますね。それから2年後くらいに、『丸源ラーメン』から本社に異動することになったんです。それまでずっとお店の運営業務に携わっていたので、本社の仕事ってどんなことをするのか想像もつきませんでした。でも、まったく新しい仕事でも、まずは行動してみないとわからないと思って、不安な気持ちにはなりませんでした。
立ち止まるより前向きに行動を
本社の異動先はどちらだったんですか?
大多修平
正社員を採用する人財開発部という部署でした。パートナーの採用はお店で経験していましたが、正社員の面接や合否の判断、人前で会社の説明をすることは初めてでした。自社の魅力や強みを応募者に上手く伝えることができなくて、「10年もこの会社にいるのに知らないことだらけだ」とちょっとショックを受けましたね(笑)そこで、とにかくインプットの量を増やしました。会社の歴史や業態の勉強はもちろんのこと、月に15冊くらい本を読んだと思います。それから、先輩部員に教えてもらったり、自分の面接や会社説明のやり方に対するフィードバックをもらったりして、一歩ずつ仕事を進めていきました。
まったく経験のない分野の仕事でも、前向きに行動されたんですね。
大多修平
はい。わからなくて立ち止まるよりは、どんどん行動することが大事だと思います。それはいまのサステナビリティ推進の担当になったときにも活かされました。最初に担当に任命されたときは、「サステナビリティって何?」という状況で・・・。仕事のイメージがまったく湧かなかったので、本を読むだけでなく、積極的にお取引先様との商談の機会を設けて、ESG活動ってどんな取り組みがあるのか、世の中でどんなESG活動が求められているのかなどを聞いたりしました。連続で3件の商談をしたときは、頭から湯気が出そうでしたね(笑)
まさにインプットの鬼ですね!すさまじい行動力です。
大多修平
そのときはとにかく学ぶことに必死でした。そうでないと、仕事を進められませんから。だんだんと知識が身について、サステナビリティの本質がわかるようになったことで、次第にお取引先様と対等に話せるようになりました。そのうち「物語コーポレーションでこんな取り組みをやったら面白いんじゃないか」とアイデアも生まれてきて、自分から提案ができるようになったんです。そういう行動が、さまざまなサステナビリティの取り組みの実現につながったと思いますね。
成長意欲と好奇心をもって進み続ける
入社する前といまの自分を比べてどう感じますか?
大多修平
いまの自分のほうが好きですね!昔の自分は挑戦的なタイプではなく、変化も少なかったぶん成長角度も低かったと思います。もし当時のままだったら、こんなにもいろんなことに興味をもって、知らない世界に飛び込むことを楽しむ自分には出会えていなかったんじゃないでしょうか。いまでは海外旅行も大好きで、次の大型連休はどの国に行こうかと毎回迷うほどです。この前はトルコとウズベキスタンに行ったので、次はスイスにいってみたいです。
最後に、大多さんの「なりたい自分」とは?
大多修平
常に成長意欲と好奇心をもって、新しいことにチャレンジする人でありたいですね。一歩踏み出していろいろな世界を見てきて、いろんな人と出会ってたくさん学んだからこそ、いまの自分があると思います。現状維持は自分の成長にはつながらないので、これからも新しいことを自分に取り入れたり、知らない世界に飛び込んで自分を高めていきたいです。