仕事に本気になろうと決めた瞬間
川勝さんは、現役大学生でありながら、パートナー(アルバイト)として店長を務めているとか。
川勝慎太郎
そうですね。いまは大学4年生で、3月の卒業にむけて大学に通いながら店長として働いています。物語コーポレーションには、社員だけでなくパートナーでも意欲と実力があればリーダーや副店長、店長に昇格できる制度があり、僕はその制度を利用して約1年前に店長になりました。
学生と店長の二足の草鞋は大変そうですが、もともと店長を目指していたんですか?
川勝慎太郎
いえ、最初は店長になりたいなんて全然思っていませんでした。ゆず庵でアルバイトを始めたのは高校3年生のときで、きっかけはお小遣い稼ぎのためでした(笑)大学に入るころくらいにリーダーに昇格したんですが、その理由も「時給が上がるから」という単純なものでした。最初はリーダーとしてどう動いていいのかわからず、まわりに指示出しもできなくて、店長から毎日怒られていましたね。やる気も全然出なくて「このバイト楽しくないし、いつ辞めよう」と思っていたくらいです。
そうだったんですね。何がきっかけで、その状態から脱却したのですか?
川勝慎太郎
お客様満足度を競い合う店舗対抗コンテストがきっかけで、仕事への意識が変わり始めました。当時初めて開催されたコンテストで、アンケートの点数と回収率の得点で戦うんですが、予選の結果が全然良くなくて。正直「優勝なんて夢のまた夢だな」と諦めました。そのまま予選敗退が決まったのですが、店長から「勝たせられなくてごめん」とすごく悔しそうに謝られたんです。その様子をみて初めて「店長は本気で優勝を目指していたんだ」と気付きました。僕はリーダーという立場だったのに最初から諦めてしまっていて、もしも本気で取り組んでいたら結果が違ったかもしれないと悔しくなってきて。反射的に「まだ敗者復活戦があるんで、今度こそ勝ちましょう!」と答えたんです。
店長の本気に触れて、心が動いたんですね。
川勝慎太郎
はい。そう言ったからには本気で勝ちにいこうと決めて、毎日お客様アンケートの結果をみて改善点を店長と一緒に考えて、お店全体に共有していきました。ホールもキッチンも一丸となって取り組んだ結果、敗者復活戦で勝ち抜いて本選の決勝戦に進むことができ、最終的に優勝できたんです。すごく嬉しかったですし、「諦めずにちゃんと頑張ったら結果が付いてくるんだ」と実感して、これからは本気でこの仕事に取り組んでみようと思ったんです。でも、それからしばらくして、店長が異動になると聞いて・・・。そのときはすごくショックでした。
他人任せじゃなく、自分が店長になる!
一緒に頑張ってきた店長がいなくなってしまうのは、悲しいですね。
川勝慎太郎
はい。コンテストの優勝を経験してからお店の状態がすごく良くなっていたのもあり、これから店長と一緒にもっと理想のお店をつくっていきたいと思っていたところだったんです。店長がいなくなってしまったら、この先どうすればいいんだろうと悩みました。でも、店長がいないとできないわけじゃないと気付いたんです。誰かが跡を継がなきゃいけない、それを他人任せにするんじゃなくて、自分がやればいい。自分が店長になればいいんじゃないかと思ったんです。
それは大胆な思いつきですね!
川勝慎太郎
すぐに「店長を目指したい」と明言して、どういう方法があるのか情報を集めたところ、パートナーでも店長になれる制度があると知りました。店長として働くなら少なくとも週5日は働きたいと思っていたので、そうなると親の扶養から外れてしまうこともわかり、親に相談もしました。驚かれましたが、「やりたいことなら応援するよ」と背中を押してもらえました。それと、実際に同じエリアで学生店長がいたことも大きかったですね。連絡をとって、実際にどんなスケジュールで学業と両立しているのか、単位取得のコツなども教えてもらいました。
だんだんと店長への道のりが見えてきたんですね。
川勝慎太郎
はい。そこからは行動を変えていきました。営業中は、常に「自分が店長だったらどうするか」と考えて判断したり、判断に迷ったときは店長マニュアルを見て勉強していきました。あとすごく良い経験になったのは、学生店長候補を育成するための研修に参加したことです。その研修は、学生店長が運営するお店で実際に営業を体験したり、自己分析やグループワークで自分自身の理解を深めるといった内容でした。そこで、自分の強みがわかり、どんな店長を目指したいかが明確になったんです。
どのように明確になっていったのか、ぜひ教えてください。
川勝慎太郎
参加者からフィードバックをもらいながら自身の内省を深めるグループワークで、自分の強みがわかりました。「川勝さんは相手に寄り添いながら話してくれるから安心する」と言われて、自分では無意識でしたが、思い返すと相手がいま何を考えているか、どんな言葉で伝えたらいいかを常に考えていたことに気付いたんです。僕自身、辞めたいと悩んだ時期も、やりがいを感じて仕事が楽しくなった時期も両方あります。この実体験に、研修で気付いた自分の強みをかけ合わせたら、仲間の気持ちを誰よりも深く理解し、同じ目線で寄り添える店長になれるのではと思いました。
壁にぶつかっても諦めず乗り越えて
その研修で得た気付きをどう活かしていったんですか?
川勝慎太郎
まずは、お店のみんなをもっと深く理解できるようなコミュニケーションを徹底しました。一人ひとりがどんなモチベーションで、どんな目的で働いているのかは、普段の営業中の会話だけではわかりません。だから、まずは自分から他愛ないことでも積極的に話しかけて、何でも気軽に話せる空気をつくっていきました。そしたら、次第に自分の家族や学校などプライベートなことから、次に誰にどんなトレーニングをしたいといった仕事の意見など、いろんなことを話してもらえるようになり、お店の雰囲気もますます良くなりました。
コミュニケーションの仕方を変えたことで、お店にも良い影響が生まれたんですね。
川勝慎太郎
はい。このあたりから、店長になる不安はほぼなくなっていましたね。業務においてはどのポジションも一通り経験してどう動けばいいのか理解していましたし、学業も卒業に必要な単位をほとんど取得して、準備は万端でした。そして満を持して店長試験に合格して、4月に店長昇格の辞令を受けたんです。やっと店長になれた!とワクワクした気持ちで着任しました。
店長昇格おめでとうございます!有言実行ですね。実際に店長になってみて、いかがでしたか?
川勝慎太郎
それが見事に出鼻をくじかれました。売上の予測やシフトづくりなどの管理業務がうまくいかず、人員不足の営業をしてしまい、お客様にとてもご迷惑をかけたんです・・・。「料理が遅い」とか「長時間待たされた」など、お叱りをたくさん受けてすごくショックでしたし、パートナーにも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、そこで逃げることは絶対にしたくなかったので、諦めずに「お客様にご満足いただけて、パートナーも楽しく働けるようにするにはどうしたらいいか」を考えました。
どのようにその状況を乗り越えていったんですか?
川勝慎太郎
まず、他店舗の店長に予測の立て方やコスト管理についてアドバイスをもらい、予測と実績の差を毎日確認して改善していきました。パートナーにとってただ忙しくてしんどいだけの営業にしたくなかったので、適切なシフトをつくることに特に注力しました。それと、お店の目標として「全員で楽しく営業をすること」を掲げて、営業中は自分が誰よりも「とびっきりの笑顔と心からの元気」を体現して、一人ひとりに励ましの声をかけながら営業するようにしたんです。そしたら、忙しくても笑顔を絶やさないパートナーが増え、お互いに声を掛け合ったりして、みんなが楽しく仕事をしていることを肌で感じることができました。それが評価されて、全社表彰で「優秀店舗賞」をもらうことができました。あのときは心から嬉しかったですね。
働くすべての人を幸せにするリーダーへ
最初は店長になるつもりがなかった方とは思えないほどの大躍進ですね!
川勝慎太郎
諦めずに目の前のことに一生懸命に取り組んできたことが、いまにつながっていると感じます。もともとパートナーだった自分が、「店長になる」と目標を決めて、一つひとつ取り組んでいったことで、店長として成果も出せるようになりました。学生だからといって不可能なことはありません。この会社にはどんな人でも挑戦できる制度や仕組みがあります。誰にでもチャンスはあるので、興味がある人は、迷わずぜひ挑戦してみてほしいです。ちなみに社員登用制度もあるんですが、僕はこの4月から正社員として入社をする予定です。もっと大きな成果を生み出したいなと、いまからワクワクしています!
川勝さんのご入社、とても楽しみにしています!最後に、川勝さんの「なりたい自分」とは?
川勝慎太郎
自分と一緒に働くすべての人を幸せにできるようになりたいです。働く目的はお金だったり、友だちを増やしたいだったり、一人ひとり違いますし、きっとやりがいも人それぞれだと思います。だからこそ、誰もが仕事もプライベートも充実させて楽しく人生を歩めるよう、後押しできる人を目指したいですね。