対等に話せる風通しの良さに惹かれて
國貞さんは入社されてから今年で23年目とのことで、圧倒的な社歴ですね!まずは、物語コーポレーションを選んだきっかけから教えてください。
國貞英一郎
就活の合同説明会の雰囲気がとても良かったからです。学生時代に上下関係が厳しい部活動やアルバイトの経験があったので、会社という組織に対してもある程度の窮屈さを覚悟していたんです。だけど、物語の説明会では役職に関係なく対等に意見交換ができる雰囲気があふれていて。風通しが良くて素敵だな、と感じて入社を決めました。その意思決定は、23年経った今でも間違っていなかったと思います。
実際に、役職の垣根を越えた物語らしい「風通しの良さ」を実感したエピソードはありますか?
國貞英一郎
ありますね。店長だったころ、エリア店長と新任店長の手当や待遇に関して思うところがあり、自分なりの改善案をまとめた資料をメールで当時の社長に送ったことがあるんです。普通の会社なら、直接社長にメールするなんて怒られてもおかしくない行動ですが、当時の社長は怒るどころか私と対面で議論する時間をつくってくれました。経歴や役職に関係なく、一人の社員の意見を受け止めようとしてもらえることがすごく嬉しかったですね。だからこそ、みんながイキイキ働けるんだと改めて実感した出来事でした。
悔しさを包み込んでくれた、前向きな降職
店長やエリアマネジャーを経験される中で、2度の降職を経験されたとお聞きしました。当時、何があったんでしょうか?
國貞英一郎
1回目の降格は、店長になって2年目のときですね。従業員をまとめあげるリーダーシップが足りなくて限界がきてしまい、副店長に降格しました。その後もう一度自分を叩きなおして店長に戻り、実績を積み上げてエリアマネジャーになることができました。でも、エリアマネジャーとして目標管理はできても、自分ならではの付加価値を生み出してエリアをけん引していくことができなくて、2回目の降格となりました。正直、降格と知らされた時はとても悔しかったですし、自分が役割を全うできなかったことに対して仲間に申し訳ない気持ちが強くて・・・。消化不良のような思いを抱えていました。
そこからどのようにして気持ちを切り替えて、前を向くことができたのでしょうか。
國貞英一郎
当時の上司が、しっかりと説明責任を果たしてくれたんです。その上で「等級や役職に対して力不足だと認めよう。降格は決して悪いことばかりではなく、また実力を付けて上がればいいだけだよ」と温かい言葉をかけてくれました。正直、自分はこの仕事が向いていないのかもしれないと自信を失っていたので、自分を認めて応援してくれる味方がいることに本当に救われました。役職はあくまでも役割であって、人間の価値そのものではないということにも気付かされました。物語が好きという気持ちや理念への共感、そして仲間の存在があったからこそ、腐らずに目の前の仕事に向き合い続けることができました。
そうして役職に固執せず、自分の現在地を見つめなおしたことで新しく見えてきた視点や学びはありましたか?
國貞英一郎
そうですね。たくさんありますが、ひとつ挙げるとしたら、自分一人で抱え込まずにまわりを素直に頼って巻き込むことができるようになりました。これは、降職を経験して自分の引き出しの少なさを自覚したからこそだと思います。降職という挫折も含めて、現場で学んだすべての経験がいまの自分につながっていますね。
44歳で未経験の世界へ飛び込む
そして2024年に、未経験で自社工場の『物語フードラボ』へ異動されたんですね。社内でも珍しいキャリアですよね。
國貞英一郎
そうですね。物語には、ラーメンの麺などを製造する『物語フードファクトリー』と、焼肉のたれなどを製造する『物語フードラボ』があります。フードラボに、プロパー社員が異動したのは2人目で、あまり前例もなかったんです。44歳という年齢で未経験職種へ挑戦することに対して不安もありましたが、楽しみという気持ちも大きかったですね。物語がどんどん出店し大きくなっていくためには、生産部門の強化が必要不可欠です。自分が会社の成長に寄与できるんだとワクワクしましたね。あと、引っ越しが避けられない店舗勤務と違い、拠点が限定されるという観点からも、子どもの転校問題を抱える家族の負担を減らすことができて、非常にありがたいものでした。
工場は店舗とは全く異なる環境だと思いますが、ギャップはありませんでしたか?
國貞英一郎
フードラボはキャリア(中途)社員が多く、プロフェッショナルばかりです。異動当初は専門用語が全然わからず、会話に全く入っていけませんでした。教えてもらいながら一つずつできることを増やしていきましたが、少し慣れたころに原料の配合を間違えて、数十万円のロスを発生させてしまったこともあります。でも、まわりの上司や先輩たちが「誰にでも失敗はあるから、次どうするか考えよう!」と前向きにフォローしてくれて。すごくありがたかったです。
その中で、プロパーである國貞さんだからこそ、フードラボに提供できた価値とは何でしょうか?
國貞英一郎
フードラボの責任者クラスに対して、店舗側の視点を共有できたことです。工場で製造された商品が店舗の現場でどう使われ、お客様にどう届くのか。店舗勤務時代に培った視点があるからこそ、商品の改善や他部署との連携の橋渡し役としてバリューを発揮できたと思います。そして何より、分業制でコミュニケーションをとる機会が少ない工場で、業務外の会話も含めて積極的にまわりと関わる機会を増やしていきました。専門知識をすぐに習得することは難しくても、「Smile & Sexy」を体現して物語の企業文化を浸透させるための行動はすぐにできますから。
矢面に立ち、仲間が輝く物語を紡ぐ
7月から副工場長に昇格されましたね。おめでとうございます!これから取り組みたい最優先事項は何ですか?
國貞英一郎
ありがとうございます。来年に3拠点目の新工場の稼働が控えていますので、それを見据えたマニュアルの刷新と作業の標準化を進めています。あとは、常に自分が矢面に立つということを徹底していきたいです。矢面に立ちさえすれば、どんなことでも自分事として対峙せざるを得なくなりますし、そのぶん自分が成長できると考えています。
最後に、國貞さんの「なりたい自分」とは?
國貞英一郎
誰もがイキイキと挑戦でき、とびっきりの笑顔にあふれた工場をつくるリーダーです。そのためにも、まずは私自身がこのフードラボを盛り上げて、店舗や本社以外にもこんなに輝ける場所があるんだということを、みなさんに知っていただきたいです。どんな壁にぶつかっても、物語にはそれを受け止め、応援してくれる仲間が必ずいます。次世代のためにも、私はこれからも誰よりも理念を体現し、矢面に立ち続けます!