疑念から始まった挑戦
野上さんは学生時代から海外に関心があり、夢に向かって努力されていたそうですね。そこからなぜ物語コーポレーションに入社を決めたのか、経緯を教えていただけますか?
野上想
小学生の頃から海外への憧れがあって、大学でドイツ留学に挑戦しました。就活は、留学経験を活かして通訳や航空会社などをイメージしていたのですが、コロナ禍で全然うまくいかなくて・・・。そんな時に出会ったのが物語コーポレーションの『個』の尊厳を『組織』の尊厳より上位に置くという理念で、直感的に「ここだ!」と思ったんです。
「『個』の尊厳を『組織』の尊厳より上位に置き、『とびっきりの笑顔と心からの元気』で世の中をイキイキさせる」という長期経営ビジョンですね。
野上想
はい。学生時代に飲食チェーンでアルバイトしていた経験もあり、「飲食店でこの理念が本当に実現できるのか、自分の手で証明してみたい」という想いで入社を決めました。実際に私が学生時代に働いていた飲食チェーンはいわゆる“ブラック”な労働環境だったので「飲食で個が尊重されるって、本当なのかな?」と半信半疑でしたね。
実際に入社してみて、その疑念は晴れましたか?
野上想
晴れました。というより、最初は自分の未熟さに打ちのめされてしまいました。まわりの同期たちが、研修の場で自分の意見をガンガン言うんですよ。そのレベルの高さに圧倒されてしまい、私は意見を言うことが怖くなってしまって・・・。どうにか自分を奮い立たせて、「人にどう思われてもいいからまず発言しよう!」と腹をくくってからは少しずつ意見を言えるようになったんですが、理念に共感していても体現するのはそう簡単じゃないんだと痛感しましたね。
悔しさを糧に掴んだ、18カ月での店長昇格と明言の覚悟
研修での葛藤を乗り越え、18カ月で店長に昇格されたそうですね!
野上想
入社時から「18カ月で店長になる」と決めていました。目標を達成するために、日々の業務目標をノートに細かく書き出し、自分の行動を徹底的に管理・分析していたんです。同期たちとお互いの進捗を共有し合い、絶対に負けたくない!とお互いを高め合えたことも大きかったですね。無事に店長試験に合格できた時は、「本気で目指して行動すれば、自分は何にでもなれるんだ」と大きな自信になりました。
その後、同期の方が本社へ異動された際に悔しさを感じ、ご自身から「新店の立ち上げをやりたい!」と明言されたとお聞きしました。
野上想
はい。切磋琢磨してきた同期が次のステージに進んだ時、正直すごく悔しかったんです。その悔しさを抱え込むのではなく成長のエネルギーに変えようと決めて、当時の事業部長に「私に新店を任せてください!」と直訴しました。不安や恐怖がなかったと言えば嘘になりますが、待っているだけじゃ何も変わらないと思い、思い切って明言しましたね。
それで実際に店長として新店に配属されたんですね。明言の力を感じます。
野上想
そうです。直訴してから3カ月後くらいに辞令が出て、想像以上の速さでチャンスをもらうことができました。オープン当初は、人員不足や物理的な業務の多さに直面して本当にハードでした。ですが、ゼロからお店の文化をつくることができるやりがいや、短期間でパートナー(アルバイト)がたくましく成長していく姿を目の当たりにして、精神的にはずっと前向きに駆け抜けることができました。
「すべての結果は自分の意思決定」という当事者意識
2026年7月に、全社表彰で「優秀プレジデント賞」を受賞されましたね!受賞が決まった時の率直な気持ちはいかがでしたか?
野上想
まず驚きました!評価していただいた理由の中に、成果だけでなく「笑顔や仲間を思う温かさ」や「根性」という評価が入っていると知った時は、すごく嬉しかったですね。店舗運営では、無駄を徹底的に省いた標準比の管理をしつつ、従業員全員が迷わないように一人ひとりの目標や時間の可視化を行いました。新店の立ち上げで経験した教育や効率化が合わさって評価していただけたのかなと思っています。
素晴らしい成果の裏には、野上さんの「すべての事象は自分の意思決定に起因する」「環境や人のせいにしない」という強い当事者意識があるように感じます。
野上想
うまくいかない時に環境や人のせいにするのは簡単ですが、それでは何も改善しません。「自分のどの意思決定が違っていたのか?」と内省することで、次の一手が打てるようになると思うんです。もちろん、壁にぶつかった時は愚痴をこぼすこともあります(笑)。でも、愚痴で終わらせずに「じゃあどうする?」と諦めずに解決策を探すことが大切だと思っています。
自分を律し、明日の自分が誇れる今日を積み重ねる
成果をしっかり残された上で、2026年1月からは「丸源ラーメン 品川シーサイド店」へ異動されましたね。現在はどのような課題に向き合っていらっしゃいますか?
野上想
現在の品川シーサイド店では、インターナショナル(外国籍)の従業員が30名程度在籍していて、教育における言語や文化の壁という新しい課題に直面しています。でも、これは自分が新しいマネジメントスキルを身につけるチャンスだと捉えて、一人で抱え込まずに上司やまわりの力を借りながら日々彼らと向き合っています。
最後に、野上さんの「なりたい自分」とは?
野上想
「明日の自分が誇れる今日」を積み重ねられる人です。仕事で結果を出すのはもちろんですが、プライベートも全力で楽しんでいて「野上さんみたいになりたい!」と部下から憧れられるような、人間味のあるリーダーになりたいですね。楽な道より成長の道を選び、自分に負けず、まわりの人たちの可能性を広げられる存在を目指してこれからも走り続けます!