新たな学習コンテンツで日本語習得を支援

物語コーポレーションは、アプリケーション「E-TONE」において、当社のインターナショナル人財を対象とした教育コンテンツを株式会社フレンドリーテックと共同開発し、2025年6月中旬から導入を開始します。本アプリは、店舗業務で必要な接客用語や業務知識、メニュー情報などをデジタルコンテンツ化したもので、日本語に不安を持つインターナショナル社員の自己学習を支援します。

一人ひとりが力を発揮する土台づくりのために

当社は、2008年度からインターナショナル人財の採用を開始し、現在では約25カ国350名の社員が活躍しています。2025年度は、日本での就労を目指す海外在住の人財の採用にも力を入れ、キャリア入社においては採用者全体の約42%がインターナショナル人財となりました。一方で、言語や文化の違いによってコミュニケーションに不安を抱える社員は少なくありません。こうした課題に対応するため、今回共同開発した新たな学習コンテンツを活用し、キャリア入社のインターナショナル社員にむけた日本語教育の機会をさらに拡充します。今後も、一人ひとりが自信をもって力を発揮できる土台づくりを進めていきます。

インターナショナル人財の定着のための支援

また、インターナショナル人財が自分らしく活躍するためには、日本語力の向上だけでなく、職場への定着を促すサポートも欠かせません。そこで、キャリア入社のインターナショナル社員を対象に、2024年3月から「インターナショナルキャリア交流会」を定期的に開催しています。本会の目的は、同期とのつながりをつくり、不安や悩みを気軽に話せる場を提供すること、そして先輩社員の経験を聞くことで将来の展望を広げてもらうことです。参加者からは、「自分の悩みに対して、いろいろな人が親身になってアドバイスをしてくれて嬉しかった。」「先輩社員の話を聞いて、自分も店長を目指したいと思った。」などの声があがっています。

2025年6月9日(月)に開催した交流会の様子

キャリア入社のインターナショナル社員の声

丸源ラーメン柏新富町店 店長 ビーケーシワラズ

ビーケーシワラズ

私は2023年11月にキャリア入社しました。入社したばかりの頃は、業務で必要な日本語がわからず、不安に感じることも多くありました。でも、インターナショナル交流会で同じような悩みを抱えている仲間と話したり、先輩の話を聞いたりすることで、「自分だけじゃない」と思えたのがとても心強かったです。また、普段働いているお店でも、店長や先輩が、耳慣れない日本語を丁寧に説明してくれたり、私の話し方に対してアドバイスをくれたりと、その都度サポートしてくれて、本当に助かりました。制度や仕組みももちろん大切ですが、現場でのこうした日々のサポートが、インターナショナル社員にとっては何よりの支えになると思います。